実例3. 足の踏み場がない状態からのオーガナイズ

担当:大滝愛弓


■相談者について

 40代女性

 4LDKの戸建てに家族4人

■オーガナイズ作業費用

 通常価格1時間4500円(税別、交通費別)より事例提供割引あり

■サポートにかかった期間

 3年(現在も継続訪問中)

 


ご依頼時の様子

「家が片づかず、足の踏み場もないので片づけられるようになりたい」とご友人と一緒に相談に来社されました。
その時は、お友達の方が熱心で、ご本人は「頑張ってみます」と明るくおっしゃっていました。

それから1年半後、お子様が自分の散らかった部屋を嫌がり、リビング隣の和室で寝ることが続き、何から始めればいいのか分からないとオーガナイズのご依頼をいただきました。お仕事が忙しく、対外的な活動も多く、あわただしい生活の中で、ストックがあっても、気づかず同じモノを買ってきて、どんどん洋服やモノが増えて、収拾がつかなくなったとのことでした。

 

お子様が床にある洋服を踏んであるく姿を見て自分を責めてしまうとお話しされていました。

 


① 洗面脱衣室と玄関

作業前の様子

 

洗濯物で洗面台が使えず、故障した洗濯機の修理もできない状況でした。

 

玄関は荷物を避けて入る状態でした。

 

洗面脱衣室に家族4人の洗濯後の衣類、・タオル類、洗濯前の衣類が、収納できずあふれていました。

ご家族4人の一日のタイムスケジュールをうかがいながら、洗面脱衣室に収納したい衣類を一緒に選びました。

「着る-着ない」「好き-好きではない」の基準は作業が進みませんでした。

 

「すべて着るし、好きでないものはない」とのことでした。

 

一枚一枚どんな洋服なのかうかがい、キーワードを決めながら分類していきました。

 

 

複数のお仕事をされているので、「どんな時に着るか」がキーワードになりました。

洗面所

玄関



作業中の様子

 

洗面脱衣室の収納家具が、冬場の洗濯物を干すスペースを狭くして、洗面台が使用できなくなっていたので、玄関に移動して洗面脱衣室のスペースを広くしました。



作業後の様子

 

洗濯の回数を増やして、必要量を減らし、今のシーズンに着るものだけを洗面脱衣室に収納することにしました。

タオル・ハンカチ類は玄関に移動した家具に収納し、お子さんが登校時に出して持って行けるようにしました。

 



②ダイニング

作業前の様子

 

書類が積み重なり、家族4人が食卓を囲むことができませんでした。奥様が一番片づけたい場所でもありました。後ろの収納棚には数年使用していないモノもありました。

 



作業後の様子

 

前後に置かれた棚の位置を変え、収納されているモノが一目で分かり、すぐに取り出せるようにしました。奥様が好きで集めた籐のかごも利用しました。

 

掃き出し窓からの出入りもできるようになり、家族そろってテーブルで食事ができるようになりました。

 



③子ども室

作業前の様子

 

ゴミ箱が使われず、床にゴミが重なり、床に山になった服を踏んでクローゼットまで行く状態でした。床に置かれたモノで、子供室のドアの一つは開けられませんでした。

 

お子さんたちは、「片づいた部屋」を経験したことがありません。ペットボトルやお菓子のゴミが散らかっていても、気にならない様子。どんなふうになったらいいかも、分からないようでした。「お子さんが自分の部屋で勉強したり、友達と遊べるようになってほしい、自分の部屋で寝られるようしてあげたい」が奥様の希望でした。



作業中の様子

 

子供服は、「捨てる」のではなく、「譲る」「バザーに出す」方法で手放したいとのご希望でした。それを別にすると、実際にお子さんが着る服は、衣替えをしなくても、クローゼットに納まる量でした。兄弟別に収納場所を分けて、自分で洗濯物をしまったり、出せるようにラベルをつけました。


作業後の様子

 

床に広がった学校のもの、本、おもちゃ、ゲームの収納場所を分け、LDKから移動したケースに、好きなフィギュアを飾りました。お子さんは、子供部屋の変化を気に入ったようで、その日から自分の部屋で寝るようになったそうです。

 



知り合いや友人から「片づけないのは怠けているから」と言われ続けていたというクライアント。 どんな空間にしたいか、何を大切に暮らしてきたか、これからは何を大切に暮らしていきたいか・・・を時間をかけてヒアリングしました。

 

大事なのは「自分にあった片づけ方を優先すること」「小さな成功のステップを認めること」。 

ひとりでは思うように作業が進まなかったり、中断してしまうことがあっても、同じ空間にオーガナイザーと一緒にいるだけで気持ちが落ち着き、作業に集中しやすい状態になります。 

 

違う作業を近くで行うことも多く取り入れながら進めていきました。 

”捨てる”ことに抵抗感が強い様子だったので、捨てるのではなくバザーに出したり友人に譲る方法を選択しながら 分けて、保留そして次回確認するを繰り返し行いました。 

 

ゴールを意識して片づけるようになって、自分を責めることはなくなったそうです。片づける前の状態に戻る(バックスライディング)ことはありますが、「○○だから○○に置こう」と、定位置を意識されています。

 

現在も継続的に伺っています。